トウモロコシ(玉蜀黍)
どんなもの?
トウモロコシは、中南米原産のイネ科トウモロコシ属の一年生作物で、小麦・コメと並ぶ世界三大穀物の1つです。トウモロコシの歴史は古く、紀元前5000年頃に栽培が始まったといわれています。日本にトウモロコシが伝わったのは1579年ポルトガル人が長崎に持ち込んだのが最初といわれ、本格的に栽培されるようになったのは明治時代に入ってからです。食用のほか飼料としての用途も多い。
カロリーは100gあたり・・・(スイートコーン、生)92kcal
成分としては、水分が77.1%、炭水化物、タンパク質、ビタミンA(αカロテン・βクリプトキサンチン・βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、カリウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、リン、モリブデン、鉄、銅、亜鉛、食物繊維などを含みます。
トウモロコシの主成分である炭水化物(糖質)は、脂質などに比べ分解・吸収スピードが早いのでエネルギー源として即効性があります。また、ビタミン・ミネラルも非常にバランスよく含み、食物繊維の90%が不溶性食物繊維(セルロース・リグニン)なので、整腸作用、便秘改善、腸内の有害物質の排出に有効です。
漢方ではトウモロコシのヒゲの部分を南蛮毛(なんばんげ)といい、利尿作用、むくみの改善、肝機能の改善、血圧降下作用、血糖値抑制作用などがあるとされる。また、健康茶としてもトウモロコシのひげ茶が市販されています。
トウモロコシの胚芽から採取するコーン油は、香ばしい風味で、揚げものや炒めものなどに合います。
効果効能
トウモロコシ:エネルギー源、成長促進、疲労回復、整腸作用、便秘の改善。
トウモロコシのひげ:利尿作用、むくみの改善、肝機能の改善、血圧降下作用、血糖値抑制作用、糖尿病の予防改善。
注意点
特になし。
トウモロコシ(スイートコーン、生)100gあたりの栄養成分表
水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 廃棄率 |
77.1g | 3.6g | 1.7g | 16.8g | 0.8g | 50% |
ビタミンA | B1 | B2 | B6 | B12 | ナイアシン | |
βクリプト | βカロテン | 0.15mg | 0.10mg | 0.14mg | 0μg | 2.3mg |
54μg | 22μg |
葉酸 | パントテン | ビオチン | C | D |
95μg | 0.58mg | 5.4μg | 8mg | 0μg |
E | K | ナトリウム | カリウム | カルシウム | |||
α | β | γ | δ | 1μg | 0mg | 290mg | 3mg |
0.3mg | 0mg | 1.0mg | 0mg |
Mg | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 | マンガン | ヨウ素 |
37mg | 100mg | 0.8mg | 1.0mg | 0.10mg | 0.32mg | 0μg |
セレン | クロム | モリブデン | 食物繊維 | 脂肪酸 | コレステロール | |||
0μg | 1μg | 6μg | 水溶性 | 不溶性 | 飽和 | 一価 | 多価 | 0mg |
0.3g | 2.7g | 0.26g | 0.49g | 0.54g |