クレソンの栄養素と効果効能の解説

クレソン




どんなもの?
クレソンは、ヨーロッパ原産のアブラナ科オランダガラシ属の多年草で、日本には明治初期に導入されたと言われています。クレソン(cresson)はフランス語で、英語ではウォータークレスと呼ばれ、和名はオランダガラシ、または水芥子(みずからし)といいます。旬は4月~5月。
クレソン

カロリーは100gあたり・・・(茎葉、生)15kcal

主な成分は、水分が94.1%、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6 、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、モリブデン、食物繊維などが含まれます。

低カロリーな野菜なので飛び抜けて多い栄養素はありませんが、ビタミン・ミネラルのバランスが非常に良い野菜です。なかでもビタミンA(βカロテン)が100gあたり2700μgと比較的豊富に含まれます。βカロテンには、抗酸化作用により病気や老化の原因となる活性酸素の発生を抑える働きや、免疫力の向上、発がん抑制作用、粘膜や肌の健康を保つ働きがあります。

ピリッとした辛みは、ワサビなどと同じシニグリンという成分によるものです。シニグリンには、脂質の消化促進作用があるので肉料理との相性が良く、生葉には口臭予防効果があります。

また、クレソンにはアブラナ科に共通の成分である、グルコシノレートが含まれ、噛んだりすることで野菜の細胞内に含まれる分解酵素と混じりあい、抗がん作用のあるイソチオシアネートという物質に変化することから、がん予防効果も見込めます。

効果効能
免疫力向上、感染症の予防、美肌効果、口臭予防、がん予防。


注意点
特になし。

クレソン(茎葉、生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
94.1g 2.1g 0.1g 2.5g 1.1g 15%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.10mg 0.20mg 0.13mg 0μg 0.5mg
0μg 2700μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
150μg 0.30mg 4.0μg 26mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 190μg 23mg 330mg 110mg
1.6mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
13mg 57mg 1.1mg 0.2mg 0.05mg 0mg 2μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
2μg 1μg 20μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.2g 2.3g