ホウボウの栄養素と効果効能の解説

ホウボウ(魴鮄)




どんなもの?
ホウボウは、カサゴ目ホウボウ科の海産の硬骨魚。北海道南部以南から日本各地に生息し体長は40cm前後になる。胸ビレが大きく、その内側は鮮やかなコバルトブルーに縁取られたモスグリーンで青色の斑点が散らばっている。

名の由来は、浮き袋を震わせて「グーグー」と鳴くので、それがボーボーになりホウボウになったと言われている。身は白身でクセのない上品な味わいだが、適度に脂肪があるのでコクもある。新鮮なものは刺し身が美味、その他にも塩焼き、煮付け、揚げ物、鍋物などにも合う。漁獲量が少ないので市場では高値で取引される高級魚。旬は12月~2月頃。

ホウボウ

カロリーは100gあたり・・・(生)122kcal

主な成分としては、タンパク質、脂質、ビタミンA(レチノール)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛などを含みます。

白身魚にしては脂質は多い方に分類されますが、それでも絶対的な量は少ないので抗血栓作用など魚脂の効能面は期待できません。ただ、タンパク質は豊富です。各種アミノ酸で構成される良質なタンパク質は体力の向上、代謝活動の促進、疲労回復に役立ちます。また、脂質が少なく消化吸収がよいので、病中病後の体力回復、高齢者にも適した食材と言えます。

ビタミン・ミネラル類はどれも少な目ですが、強いて言えば骨ごと食べない魚にしてはカルシウムの含有量が多いので骨粗しょう症の予防に役立ちそうです。

効果効能
体力回復、疲労回復、免疫力向上、代謝活動の促進、骨粗しょう症の予防。


注意点
特になし。

ほうぼう(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
74.9g 19.6g 4.2g 0g 1.3g 50%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.09mg 0.15mg 0.44mg 2.2μg 5.0mg
9μg 0μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
5μg 0.82mg 0μg 3mg 3.0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 110mg 380mg 42mg
0.5mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
34mg 200mg 0.4mg 0.5mg 0.04mg 0.05mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 55mg
0g 0g 0.96g 1.04g 0.85g