かぶ(蕪)の栄養素と効果効能の解説

かぶ(蕪)




どんなもの?
かぶ(蕪)は、アブラナ科アブラナ属の一年生または二年生根菜。原産地は地中海沿岸から西アジアとされ、日本に渡来したのは縄文時代といわれています。春の七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)のスズナはかぶの葉のことです。
蕪(かぶ)

カロリーは100gあたり・・・(根、皮つき、生)20kcal、(葉、生)20kcal

カブの根は、ビタミン・ミネラルで注目するほど多く含まれるものはありませんが、消化酵素のジアスターゼやアミラーゼが含まれているので、食べ物の消化・吸収を助ける作用があります。

一方、カブの葉には、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、カリウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、鉄、亜鉛、食物繊維などがバランスよく含まれます。その中でもビタミンC、ビタミンK、カルシウムの含有量は野菜類の中ではトップクラスなので捨てないで利用したい。ビタミンCには抗酸化作用があり、動脈硬化などの生活習慣病を予防したり、免疫力を高める作用、健康な皮膚と粘膜の維持を助ける作用などがあります。また、豊富なカルシウムと骨へのカルシウム定着作用のあるビタミンKによる相乗効果で骨粗鬆症の予防にも役立ちます。

また、葉と茎にはアブラナ科の共通成分であるグルコシノレートが含まれ、噛んだりすることで葉の細胞内に含まれる分解酵素と混じりあい、抗がん作用のあるイソチオシアネートという物質に変化します。アブラナ科のカブの葉と茎にもグルコシノレートが含まれているので、がん予防効果が見込めます。

効果効能
消化促進、免疫力向上、動脈硬化の予防、高血圧の予防、骨粗鬆症の予防、美肌、がん予防。


注意点
特になし。

カブ(根、皮つき、生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
93.9g 0.7g 0.1g 4.6g 0.6g 9%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.03mg 0.03mg 0.08mg 0μg 0.6mg
0μg 0μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
48μg 0.25mg 0μg 19mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 5mg 280mg 24mg
0mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
8mg 28mg 0.3mg 0.1mg 0.03mg 0.06mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.3g 1.2g



カブ(葉、生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
92.3g 2.3g 0.1g 3.9g 1.4g 30%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.08mg 0.16mg 0.16mg 0μg 0.9mg
0μg 2800μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
110μg 0.36mg 2.7μg 82mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 340μg 15mg 330mg 250mg
3.1mg 0.1mg 0.1mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
25mg 42mg 2.1mg 0.3mg 0.10mg 0.64mg 6μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
3μg 2μg 16μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.3g 2.6g