カマスの栄養素と効果効能の解説

カマス(魳、梭子魚)




どんなもの?
カマス(魳)は、スズキ目カマス科の硬骨魚。体長は30~50cmで、体は細長く鋭い歯がある肉食魚です。日本産で主に食用にされるのは、アカカマス(別名:本カマス)と、ヤマトカマス(別名:水カマス)の2種。ヤマトカマスは量的にも少なく、肉質も水っぽため、アカカマスの方が美味しいとされます。このページの成分表もアカカマスの方を記載しています。白身の肉は淡白で、主に塩焼き、天ぷら、干物などで食されます。アカカマスの旬は7月~12月。

カマス(魳、梭子魚)
カロリーは100gあたり・・・(生)148kcal

主な成分としては、タンパク質、脂質、ビタミンA(レチノール)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンD、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛などを含みます。

脂質は100gあたり7.2gと多くはありませんが、質は悪くありません。抗血栓作用があり、血液をサラサラにする多価不飽和脂肪酸(オメガ3系)のエイコサペンタエン酸(EPA)が可食部100gあたり340mg含まれ、同じくオメガ3系のドコサヘキサエン酸(DHA)も可食部100gあたり940mg含まれています。カマスは脂質がそれほど多くない魚ですが、DHAの含有量はかなり多いと言えます、DHAは抗血栓作用や血液をサラサラにする作用の他、記憶力の向上、アルツハイマー病の予防改善に有効であるといわれています。

効果効能
動脈硬化の予防、悪玉コレステロールの低下、高血圧の予防、老化防止、記憶力向上。


注意点
特になし。

かます(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
72.7g 18.9g 7.2g 0.1g 1.1g 40%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.03mg 0.14mg 0.31mg 2.3μg 4.5mg
12μg 0μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
8μg 0.47mg 0μg 0mg 11μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 120mg 320mg 41mg
0.9mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
34mg 140mg 0.3mg 0.5mg 0.04mg 0.01mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 58mg
0g 0g 2.09g 2.23g 1.80g