キンメダイの栄養素と効果効能の解説

キンメダイ(金目鯛)




どんなもの?
キンメダイ(金目鯛)は、キンメダイ科キンメダイ属の深海魚。体長は40cm~60cmになり、水深200m~800m付近に棲む。肉食性で夜になると海底から浮上し、小魚、イカ類、甲殻類などを食べる。その名の通り眼に光を当てると反射して金色に光る。鯛と名がつきますが、鯛の仲間ではありません。別名でキンメ、アカギ。新鮮なものは刺し身で食べると美味、その他に煮付け、鍋の具材、塩焼き、粕漬け、ムニエルなどさまざまに調理できる。旬は脂がのる冬。
キンメダイ(金目鯛)

カロリーは100gあたり・・・(生)160kcal

主な成分としては、タンパク質、脂質、ビタミンA(レチノール)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛などを含みます。

脂質は多からず少なからず適度にあり、良質なタンパク質にも恵まれています。この脂肪とタンパク質のバランスの良さが美味しさにもつながっているのだろう。脂肪酸の構成を見ると、一価不飽和脂肪酸のオレイン酸が100gあたり2600mgと一番多く、オレイン酸にはLDL(悪玉)コレステロールを下げる作用、動脈硬化の予防、高血圧の予防、心疾患の予防などに効果があります。多価不飽和脂肪酸のドコサヘキサエン酸(DHA)とエイコサペンタエン酸(EPA)の含有量はさほど多くないが、それでもしっかり含まれています。

ミネラル類に目を向けると、マグネシウム(Mg)の含有量が魚類の中では特異的に多い。マグネシウムは体内酵素の正常な働きとエネルギー生産を助け、カルシウムの骨からの溶出を防ぐなど、カルシウムとも密接に関与しています。マグネシウムが極端に不足すると、骨粗しょう症、高血圧、不整脈、筋肉収縮異常、精神疾患、糖尿病などの原因となります。特にストレスの多い人は、尿中のマグネシウム量が増えるという報告があるので、不足にならないよう注意しましょう。

効果効能
動脈硬化の予防、高血圧の予防、疲労回復、心疾患の予防、骨粗鬆症の予防、


注意点
キンメダイは水銀濃度が比較的高い魚とされているので、妊婦の人は多量に食べないほうがよい。

きんめだい(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
72.1g 17.8g 9.0g 0.1g 1.0g 60%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.03mg 0.05mg 0.28mg 1.1μg 2.7mg
63μg 0μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
9μg 0.23mg 0μg 1mg 2.0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 59mg 330mg 31mg
1.7mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
73mg 490mg 0.3mg 0.3mg 0.02mg 0.01mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 60mg
0g 0g 2.15g 3.80g 1.60g