くり(栗)の栄養素と効果効能の解説

くり(栗)




どんなもの?
くり(栗)は、ブナ科クリ属の落葉高木、また「いが」で包まれた果実をいう。クリの歴史は非常に古く、縄文時代には既に栽培が始まり貴重な食料となっていました。
クリ

カロリーは100gあたり・・・(生、日本ぐり)164kcal

成分としては、糖質、タンパク質、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、モリブデン、鉄、亜鉛、食物繊維などを含みます。

クリには糖質と、その糖質をエネルギーに分解するときの補酵素となるビタミンB1が多く含まれているので、疲労の回復に効果があります。また、ビタミンB1には脳の中枢神経や手足の末梢神経の機能を正常に保つ働きがあります。

生の栗にはビタミンCが100gあたり33mg含まれています。豊富な量とは言えませんが、栗のビタミンCはジャガイモなどと同様に澱粉質に守られているので、加熱による損失が少ないというメリットを持っています。茹でてもビタミンCが23mg残ることから、免疫力向上、美肌効果などが見込めます。

また、クリの渋皮には不溶性食物繊維が豊富で、ポリフェノールの一種であるタンニンも含まれています。不溶性食物繊維は大腸で水分を吸収して便のかさを増やし、腸壁を刺激して蠕動運動を促すので、便秘の改善や大腸がんの予防に有効です。しかし、タンニンは摂り過ぎると逆に便秘になるので注意も必要です。

効果効能
疲労回復、免疫力向上、美肌効果、整腸作用、大腸がんの予防。


注意点
栗にアレルギー症状を起こす人もいます。

日本ぐり(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
58.8g 2.8g 0.5g 36.9g 1.0g 30%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.21mg 0.07mg 0.27mg 0μg 1.0mg
0μg 24μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
74μg 1.04mg 3.9μg 33mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 1μg 1mg 420mg 23mg
0mg 0mg 3.0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
40mg 70mg 0.8mg 0.5mg 0.32mg 3.27mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
3μg 0μg 2μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.3g 3.9g 0.09g 0.05g 0.25g