空芯菜(くうしんさい)の栄養素と効果効能の解説

空芯菜(くうしんさい)




どんなもの?
空芯菜は、東南アジア原産のヒルガオ科サツマイモ属の野菜。茎が空洞であることからこの名がきています。別名でヨウサイ、エンサイ、またアサガオのような花を付けるため、朝顔菜(あさがおな)とも呼ばれています。

味はややクセがありますが、茎が空洞のため火の通りがよく、シャキシャキとした歯ごたえが炒めものに向いています。油を使って調理することでβカロテンの吸収もよくなります。旬は6月~8月。
空芯菜(くうしんさい)
カロリーは100gあたり・・・17kcal(茎葉、生)、21kcal(茎葉、茹で)

成分としては、水分が93%、ビタミンA(βカロテン、αカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、食物繊維などを含みます。

空芯菜のビタミンA(βカロテン)の含有量は100gあたり4300μgあり、これはホウレンソウの4200μgを上回ります。βカロテンは他のカロテノイドに比べて効率よくレチノールに変換される特徴を持っており、その抗酸化作用により老化の原因となる活性酸素の発生を抑える作用、免疫力の向上、発がん抑制作用、疲労回復効果が見込めます。

カルシウムは、ホウレンソウの1.6倍多く含みますが、特に多いというわけではありません。その他の栄養素に関しては、ホウレンソウをやや下回りますが、全体的な栄養バランスはなかなか良い野菜と言えます。

効果効能
免疫力向上、感染症の予防、老化防止。


注意点
特になし。

クウシンサイ(茎葉、生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
93.0g 2.2g 0.1g 3.1g 1.4g 0%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
αカロテン βカロテン 0.10mg 0.20mg 0.11mg 0μg 1.0mg
78μg 4300μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
120μg 0.4mg 0μg 19mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 250μg 26mg 380mg 74mg
2.2mg 0mg 0.3mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
28mg 44mg 1.5mg 0.5mg 0.20mg 1.07mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.4g 2.7g