ミカンの栄養素と効果効能の解説

みかん(蜜柑)




どんなもの?
みかんは、ミカン科ミカン属の樹またはその果実の総称。現在、市場に流通している8割が温州蜜柑(うんしゅうみかん)です。紀州みかんも美味しいが、温州と比べ小ぶりで種があります。
ミカン
カロリーは100gあたり・・・温州みかん46kcal(1個あたり約47kcal)、濃縮還元ジュース38kcal

みかんには、各種ビタミン・ミネラル、食物繊維などが含まれますが、ビタミンCの含有量が多いのが大きな特徴です。ビタミンCは、皮膚や粘膜を健康に保つ効果や、体の免疫力を高めることで感染症を予防する効果があります。

みかんの外皮、果袋(白いすじも含む)部分には、ヘスペリジン(ビタミンP)が含まれ、毛細血管の強化、血中コレステロールの低下、抗炎症作用などがあります。また、ヘスペリジン(ビタミンP)には、壊れやすいビタミンCを安定化させる作用もあります。更にオレンジ色の色素に含まれているβクリプトキサンチンは、体内でビタミンAとして働き、免疫力を高める効果や、抗がん作用もあると注目されています。

みかんの外皮の部分には、精油成分のリモネン、リナロール、テルピネオール、フラバノン配糖体のヘスペリジンやナリンギンなどが含まれており、上記のヘスペリジン(ビタミンP)の効果にプラスして、免疫力を高める作用や抗アレルギー作用があります。

漢方では、みかんの外皮を乾燥させたものを陳皮(ちんぴ)と呼び、食欲不振、嘔吐、咳、風邪、冷え性、胃腸虚弱などに用います。ちなみに陳皮(ちんぴ)は古いものほど効能が高いといわれ、10~15年ものの皮は朝鮮人参より高い値がつきます。

その他の利用法として、みかんの外皮を日干にして入浴剤代わりにすると、血行が良くなり湯冷めもしにくいといわれています。

効果効能
免疫力向上、感染症の予防、高血圧の予防、動脈硬化の予防、抗炎症作用、がん予防、美肌効果。


注意点
特になし。

温州みかん(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
86.9g 0.7g 0.1g 12.0g 0.3g 20%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
βクリプト βカロテン 0.10mg 0.03mg 0.06mg 0μg 0.3mg
1700μg 180μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
22μg 0.23mg 0.5μg 32mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 1mg 150mg 21mg
0.4mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
11mg 15mg 0.2mg 0.1mg 0.03mg 0.07mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.5g 0.5g 0.01g 0.02g 0.01g