ニラ(韮)の栄養素と効果効能の解説

ニラ(韮)




どんなもの?
ニラは、東アジア原産のユリ科ネギ属の多年草。古く中国から渡来し、現在では日本各地で食用として栽培されています。あの独特の匂いが苦手という人もいるが、栄養価的にすぐれた野菜です。通年出回るが旬は2月~3月。
にら

カロリーは100gあたり・・・(葉、生)21kcal

主な成分は、ビタミンA(βカロテン・βクリプトキサンチン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、カリウム、カルシウム、マンガン、マグネシウム、鉄、銅、亜鉛、食物繊維などを含みます。

匂いの元となっているアリシン(硫化アリルの一種)は、ビタミンB1の吸収を高め新陳代謝を促進したり、コレステロール低下、疲労回復、殺菌作用などに効果があります。また、ニラはビタミンA(βカロテン)が多いのも特徴です。豊富なβカロテンとビタミンCの相乗効果で抗酸化作用を発揮し、老化の原因となる活性酸素の発生を抑える作用、免疫力向上、感染症の予防、発がん抑制作用などが期待できます。

ミネラル類ではカリウムが100gあたり510mgと豊富です。カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)を尿とともに排泄してくれるので高血圧の予防改善に有効です。

効果効能
疲労回復、滋養強壮、免疫力向上、血行促進作用、冷え性の改善、風邪の予防、動脈硬化の予防、高血圧の予防改善、がん予防。


注意点
多量に摂取すると下痢を起こすことがある。

にら(葉、生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
92.6g 1.7g 0.3g 4.0g 1.1g 5%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
βクリプト βカロテン 0.06mg 0.13mg 0.16mg 0μg 0.6mg
32μg 3500μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
100μg 0.50mg 2.1μg 19mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 180μg 1mg 510mg 48mg
2.5mg 0mg 0.5mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
18mg 31mg 0.7mg 0.3mg 0.07mg 0.39mg 1μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
1μg 1μg 15μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.5g 2.2g