パセリの栄養素と効果効能の解説

パセリ




どんなもの?
パセリ(parsley)は、地中海地方原産のセリ科の二年生草本。17世紀頃に日本に渡来して、現在は野菜として広く栽培されています。パセリというと添え物というイメージが定着していますが、非常に栄養価の高い野菜です。
パセリ

カロリーは100gあたり・・・(葉、生)44kcal

主な成分としては、水分が84.7%、ビタミンA(βカロテン、βクリプトキサンチン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、カルシウム、カリウム、マンガン、マグネシウム、リン、鉄、銅、亜鉛、ヨウ素、モリブデン、食物繊維などを含みます。

そもそもパセリはたくさん食べる(食べられる)野菜ではないので、あまり意味はないかもしれませんが、ビタミンCやβカロテンが豊富に含まれており、抗酸化作用による活性酸素の抑制、免疫力向上、肌トラブルの改善、生活習慣病の予防などに効果があります。また、カリウムとビタミンKの含有量は野菜類の中ではトップクラスです。カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)を尿とともに排泄し高血圧を予防し、ビタミンKにはカルシウムを骨に定着させる作用があり、骨粗鬆症を予防します。

パセリの精油成分には殺菌作用があります。

効果効能
免疫力向上、高血圧の予防、肌トラブルの改善、生活習慣病の予防、殺菌作用、骨粗鬆症の予防。


注意点
精油のアピオール、ミリスチシンに毒性成分が含まれるため、パセリの多量摂取は危険性が示唆されている。炎症を伴う腎臓病の人は症状を悪化させるので禁忌。

パセリ(葉、生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
84.7g 3.7g 0.7g 8.2g 2.7g 10%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
βカロテン βクリプト 0.12mg 0.24mg 0.27mg 0μg 1.2mg
7400μg 83μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
220μg 0.48mg 4.1μg 120mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 850μg 9mg 1000mg 290mg
3.2mg 0mg 0.9mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
42mg 61mg 7.5mg 1.0mg 0.16mg 1.05mg 7μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
3μg 4μg 39μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.6g 6.2g