ピーマンの栄養素と効果効能の解説

ピーマン




どんなもの?
ピーマンは、南アメリカ原産のナス科の一年生草本。ピーマンは唐辛子の仲間ですが、辛みはなく、独特の青臭さや苦味があります。日本に伝わったのは明治時代に入ってからです。ちなみにピーマンの名前の由来は、フランス語のピマンで唐辛子という意味です。1年を通して流通していますが、旬は7月~8月。日本では東北、北海道が主な産地です。
ピーマン
カロリーは100gあたり・・・(青ピーマン、生)22kcal、(赤ピーマン、生)30kcal、(黄色ピーマン、生)27kcal

成分としては、水分が93.4g、糖質、タンパク質、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、食物繊維などを含みます。

ピーマンの特徴は、なんといってもビタミンCの含有量が多いことです。(トマトの5倍) また、ピーマンのビタミンCは加熱による損失が少ないというメリットもあり、免疫力向上、美肌効果、抗ストレス作用、動脈硬化の予防などに有用です。さらに、香り成分のピラジンには血液の流動性向上(サラサラ)効果があます。

ピーマンのビタミンCが壊れにくいのは、抗酸化作用のあるルチン(ビタミンPの一種)が含まれているからです。ルチンはビタミンCの吸収を助けたり、血管の強化や血流の改善に効果があります。

赤ピーマンは、青ピーマンの約3倍のビタミンA(βカロテン)、2.5倍のビタミンCを含んでいます。

肉厚で苦味がなく、甘いパプリカは、赤ピーマンより更に多くビタミンA(βカロテン)を含んでいます。ただし価格は高い。

効果効能
免疫力向上、美肌効果、動脈硬化の予防、高血圧の予防、抗ストレス作用、血栓予防、血流改善、心筋梗塞の予防、脳梗塞の予防。


注意点
古くなると切り口から水分が蒸発してフカフカと軽くなります。鮮度と美味しさが直結する野菜なので、ヘタの緑が鮮やかで弾力のある新鮮なものを選びたい。保存する際は水気を拭き取りビニール袋へ入れ野菜室へ。

青ピーマン(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
93.4g 0.9g 0.2g 5.1g 0.4g 15%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.03mg 0.03mg 0.19mg 0μg 0.6mg
0μg 400μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
26μg 0.30mg 1.6μg 76mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 20μg 1mg 190mg 11mg
0.8mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
11mg 22mg 0.4mg 0.2mg 0.06mg 0.10mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 1μg 3μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.6g 1.7g 0.02g 0g 0.05g