レンコンの栄養素と効果効能の解説

レンコン(蓮根)




どんなもの?
蓮(ハス)は、インド原産のスイレン科の多年草で、レンコンはハスの地下茎です。シャキシャキとした食感が楽しめる野菜で、日本では古くから食されています。レンコンには穴がたくさんあいているので、それを「先を見通すことができる」に転じ、縁起の良い食材とされています。正月のおせち料理によく用いられるのはそのためです。旬は10月~2月頃。
レンコン

カロリーは100gあたり・・・(根茎、生)66kcal

成分としては、糖質、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、亜鉛、食物繊維などを含みます。

レンコンは、ビタミンC、カリウム、食物繊維が多いのが特徴です。ビタミンCは感染症の予防や美肌効果、カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)を尿とともに排泄してくれるので高血圧の予防に役立ちます。

レンコンに含まれる、ぬめり成分のムチン(糖タンパク質の一種)には、胃の粘膜を保護して胃炎や胃潰瘍を予防する効果や、タンパク質の消化を助ける作用があります。さらに、レンコンに含まれるタンニンには止血作用、消炎作用があり、食物繊維は不溶性が中心なので整腸作用も期待できます。

漢方では、ハスの種子を乾燥させ、鎮静、健胃、強壮、止血などに用いている。

民間療法では、のどの痛みや咳に、レンコンのおろし汁をお湯で飲むと効果があるとされている。

効果効能
高血圧の予防、生活習慣病の予防、美肌効果、胃粘膜の保護、止血作用、整腸作用、消炎作用、咳止め。


注意点
特になし。

れんこん(根茎、生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
81.5g 1.9g 0.1g 15.5g 1.0g 20%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.10mg 0.01mg 0.09mg 0μg 0.4mg
0μg 3μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
14μg 0.89mg 2.9μg 48mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 24mg 440mg 20mg
0.6mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
16mg 74mg 0.5mg 0.3mg 0.09mg 0.78mg 9μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
1μg 0μg 1μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.2g 1.8g 0.01g 0.01g 0.02g