サクランボの栄養素と効果効能の解説

さくらんぼ




どんなもの?
サクランボは、西アジア(トルコ周辺)原産のバラ科サクラ属セイヨウミザクラなどの果実。日本に渡来したのは明治初期といわれています。
さくらんぼ
カロリーは100gあたり・・・(国産、生)60kcal、一個約5kcal

成分としては、水分、糖質、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、銅、亜鉛、食物繊維などを含みます。

サクランボは、ほとんどが水分と糖質です。ビタミンやミネラル類で特に目を引くものはありません。ただ、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸といった有機酸は、糖質やビタミンCとともに病中病後の体力回復を助け、疲労回復にも効果があります。

カリウムの含有量が比較的多いので、カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)を尿とともに排泄してくれるので、高血圧の予防、動脈効果の予防に効果があります。暑い時期に大量に汗をかくと、カリウムが汗とともに排泄されてしまうので低カリウム状態になります。そうなると食欲がなくなったり、疲れやすくなったりする、いわゆる夏バテの症状が現れます。サクランボの豊富な水分、糖質、カリウムは体調を整えてくれるので、夏バテの改善に効果があります。

サクランボの色素には、ポリフェノールの一種、アントシアニンが含まれており、抗酸化作用によって有害な活性酸素を除去してくれます。

効果効能
疲労回復、高血圧の予防、動脈硬化の予防、夏バテの防止。


注意点
古くなると軸が茶色に変色し、実の水分も抜け味が落ちます。日持ちしない果物なので、買ってきたら一度に食べきってしまうのが理想。食べ残したものを再び冷蔵するといたみが進みます。

さくらんぼ(国産、生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
83.1g 1.0g 0.2g 15.2g 0.5g 10%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
αカロテン βカロテン 0.03mg 0.03mg 0.02mg 0μg 0.2mg
13μg 81μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
38μg 0.24mg 0.7μg 10mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 1mg 210mg 13mg
0.5mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
6mg 17mg 0.3mg 0.1mg 0.05mg 0mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 1μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.1g 1.1g