さやいんげんの栄養素と効果効能の解説

サヤインゲン(莢隠元)




どんなもの?
サヤインゲンは、中米原産のマメ科の一年生作物「いんげん豆」の若ざやのこと。いんげん豆は16世紀末にヨーロッパを経由して中国に伝わり、日本に渡来したのは江戸時代になってから。名の由来は隠元(いんげん)という禅宗の僧が日本に持ち込んだことによる。暖かい地方では1年に3回収穫できることから「三度豆」とも呼ばれています。通年出回るが旬は6月~9月。
サヤインゲン

カロリーは100gあたり・・・(若ざや、生)23kcal

主な成分としては、水分、炭水化物、タンパク質、ビタミンA(α・βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、モリブデン、食物繊維などを含みます。

ビタミン・ミネラルはバランスよく含まれていますが、取り立てて多い栄養素はありません。ただ、サヤインゲンは1本が約10gあり、一度に比較的まとまった量を食べることができる野菜なので、抗酸化作用のあるβカロテン、ビタミンCを効率よく摂取できます。ミネラル類では、体内の余分なナトリウム(塩分)を尿とともに排泄してくれるカリウムが多いので高血圧や動脈硬化の予防に役立ちます。また、不溶性の食物繊維が多いので、整腸作用、便秘の予防改善にも効果があります。

効果効能
免疫力向上、感染症の予防、高血圧の予防、動脈硬化の予防、整腸作用、便秘の改善。


注意点
茹で過ぎると風味が失われ水っぽくなってしまうので、茹で時間は1~2分にとどめます。

さやいんげん(若ざや、生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
92.2g 1.8g 0.1g 5.1g 0.8g 3%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
αカロテン βカロテン 0.06mg 0.11mg 0.07mg 0μg 0.6mg
140μg 520μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
50μg 0.17mg 3.9g 8mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 60μg 1mg 260mg 48mg
0.2mg 0mg 0.4mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
23mg 41mg 0.7mg 0.3mg 0.06mg 0.33mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 1μg 34μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.3g 2.1g 0g 0g 0g