シラウオの栄養素と効果効能の解説

シラウオ(白魚)




どんなもの?
シラウオは、キュウリウオ目シラウオ科の硬骨魚。体長は約10センチメートルで日本各地の内湾や湖に棲息。色素がほとんどなく透明な魚ですが、死ぬと白くなります。頭部に葵の紋に似た模様があることから、徳川家を象徴する魚として家康に好まれたと言う逸話もあります。食べ方は、刺身、寿司ネタ、酢の物、かき揚げ、卵とじなど。姿が似ていることから、シロウオ(素魚)と混同されやすいが、シロウオはハゼ科の魚です。旬は2月~5月。

シラウオ
カロリーは100gあたり・・・77kcal

主な成分としては、タンパク質、脂質、ビタミンA(レチノール)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛などを含みます。

脂質を構成する脂肪酸は、多価不飽和脂肪酸でオメガ3系に分類されるドコサヘキサエン酸(DHA)が、可食部100gあたり360mgと一番多い構成になっています。DHAには血小板を凝集させる物質の生成を抑えて血液をサラサラにする作用や、血中の悪玉コレステロール(LDL)と中性脂肪を減らす働きがあり、記憶力の向上やアルツハイマー病の予防改善に有効であるといわれています。オメガ3系で血液をサラサラにする作用がDHAより強い、エイコサペンタエン酸(EPA)もしっかり含まれます。タンパク質は100gあたり13.6gと多くはありませんが良質なので、体力向上、代謝活動の促進、疲労回復に役立ちます。また、脂質総量は100gあたり2.0gと少な目なので消化吸収がよいのも特徴です。丸ごと食べる魚なのでカルシウムの補給にも適していますが、コレステロールはやや多めです。

効果効能
体力回復、疲労回復、免疫力向上、動脈硬化の予防、代謝活動の促進、骨粗しょう症の予防。


注意点
特になし。

しらうお(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
82.6g 13.6g 2.0g 0.1g 1.7g 0%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.08mg 0.10mg 0.12mg 3.3μg 1.8mg
50μg 0μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
58μg 0.94mg 0μg 4mg 1.0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 170mg 250mg 150mg
1.8mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
39mg 270mg 0.4mg 1.2mg 0.03mg 0.09mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 220mg
0g 0g 0.34g 0.30g 0.69g