タラ(鱈・大口魚)
どんなもの?
タラ(鱈)は、タラ目タラ科マダラ属の硬骨魚の総称。通常タラと言えばマダラのことを指します。マダラは体長1m、体重20kgにもなる大型魚で陸棚周辺の中下層域に生息しています。旬は冬。他にタラ科の魚としては、スケトウダラ、コマイなどが知られていいますが、こちらは加工品にされることが多い。
カロリーは100gあたり・・・マダラ(生)77kcal、マダラ(しらこ)62kcal
成分としては、タンパク質、ビタミンA(レチノール)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン) ビタミンD、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、セレン、ヨウ素などを含みます。
マダラは低脂肪の白身魚です。脂質は100gあたり0.2gしかなく、飽和脂肪酸は0.03g、一価不飽和脂肪酸は0.03g、多価不飽和脂肪酸は0.07gと魚類の中でトップクラスの少なさです。脂質が少ないので非常に低カロリーな魚です。
タンパク質は100gあたり17.6gと多くはありませんが、バランスの良いビタミンB群との相乗効果で、体力向上、代謝活動の促進、免疫力を向上させる働きがあります。脂質が少ないので消化吸収がよく、高齢者、病中病後の体力回復にもうってつけ。このことからタラは病院食にもよく用いられています。また、低カロリーな魚なのでダイエット中の方にもお勧めです。
しらこに関しては、カロリーは低いですがコレステロールが100gあたり360mgと鶏卵並に含まれています。ちなみに食事摂取基準によるコレステロールの摂取目標量は、成人男性で1日当たり750mg未満、成人女性で600mg未満です。しらこは大量に食べるものではないので、それほど気にする必要はないでしょう。
効果効能
体力回復、疲労回復、免疫力向上、ダイエット、代謝活動の促進。
注意点
特になし。
マダラ(生)100gあたりの栄養成分表
水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 廃棄率 |
80.9g | 17.6g | 0.2g | 0.1g | 1.2g | 0% |
ビタミンA | B1 | B2 | B6 | B12 | ナイアシン | |
レチノール | βカロテン | 0.10mg | 0.10mg | 0.07mg | 1.3μg | 1.4mg |
9μg | 0μg |
葉酸 | パントテン | ビオチン | C | D |
5μg | 0.44mg | 2.5μg | 0mg | 1.0μg |
E | K | ナトリウム | カリウム | カルシウム | |||
α | β | γ | δ | 0μg | 110mg | 350mg | 32mg |
0.8mg | 0mg | 0mg | 0mg |
Mg | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 | マンガン | ヨウ素 |
24mg | 230mg | 0.2mg | 0.5mg | 0.04mg | 0.01mg | 350μg |
セレン | クロム | モリブデン | 食物繊維 | 脂肪酸 | コレステロール | |||
31μg | 0μg | 0μg | 水溶性 | 不溶性 | 飽和 | 一価 | 多価 | 58mg |
0g | 0g | 0.03g | 0.03g | 0.07g |