アスパラガスの栄養素と効果効能の解説

アスパラガス




どんなもの?
アスパラガス(Asparagus)は、南ヨーロッパ原産のユリ科の多年草。ヨーロッパでは紀元前から栽培され、日本には江戸時代に伝わりましたが、当初は観賞用で食用として栽培されるようになったのは大正時代になってからです。アスパラガスには、日光が当たらないようにして育てるホワイトアスパラガスと、日光に当てて育てるグリーンアスパラガスがあり、栄養価的にはグリーンアスパラガスの方がすぐれています。輸入物が通年出回りますが、旬は春から夏にかけて。
アスパラガス

カロリーは100gあたり・・・グリーンアスパラガス(若茎、生)22kcal、(水煮缶詰)22kcal

成分としては、水分が92.6g、タンパク質、糖質、ビタミンA(α・βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、食物繊維などを含みます。

アスパラガスから発見されたアスパラギン酸は、穂先の部分に多く含まれ、体の代謝活動を促進して疲労からの回復を助ける効果があります。配糖体のルチンも穂先に多く含まれ、毛細血管を強化して動脈硬化や高血圧を予防したり、利尿作用もあるのでむくみの改善にも有効です。

ビタミンB1、ビタミンB2は野菜類の中では比較的多い方で、体の代謝活動を促進したり、疲労回復効果があります。また、量は多くないものの、抗酸化作用のあるβカロテン、ビタミンC、ビタミンEをバランスよく含む。

効果効能
疲労回復、滋養強壮、動脈硬化の予防、高血圧の予防、利尿作用、むくみの改善。


注意点
特になし。

グリーンアスパラガス(若茎、生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
92.6g 2.6g 0.2g 3.9g 0.7g 20%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
αカロテン βカロテン 0.14mg 0.15mg 0.12mg 0μg 1.0mg
5μg 370μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
190μg 0.59mg 1.8μg 15mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 43μg 2mg 270mg 19mg
1.5mg 0mg 0.2mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
9mg 60mg 0.7mg 0.5mg 0.10mg 0.19mg 1μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 2μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.4g 1.4g