ほたて貝(帆立貝)の栄養素と効果効能の解説

ほたて貝(帆立貝)




どんなもの?
ほたて貝は、殻長が20cmに達するイタヤガイ科の二枚貝。帆立貝の語源は、片方の殻を帆のように立てて海中を移動すると考えられていたことに由来します。(実際は貝の中に入っている海水を勢いよく吐き出すことで移動します) ほたて貝は甘味と旨味に富むので人気が高く、養殖も盛んに行われています。
ホタテ

カロリーは100gあたり・・・(生)72kcal、(貝柱、生)97kcal

成分としては、各種アミノ酸で構成される良質なタンパク質、ビタミンA、ビタミンB群(ビタミンB1 、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、セレン、ヨウ素、鉄、銅、亜鉛などを含みます。

ホタテのうま味成分は、グリシン、アラニン、グルタミン酸、イノシン酸などのアミノ酸によるもので、その他にタウリンを豊富に含みます。良質なタンパク質は疲労回復や滋養強壮作用があり、タウリンは胆汁酸やインスリンの分泌促進作用、血圧を正常に保つ作用、血中の悪玉コレステロールを下げて善玉コレステロールを増やす作用などがあります。また、亜鉛などのミネラルも比較的多く含みます。亜鉛は皮膚や粘膜の健康を維持したり、味覚機能を正常に保つ作用があります。

ホタテの貝柱は高タンパク質、低脂肪な食材なのでダイエット食材としてもすぐれています。

効果効能
疲労回復、滋養強壮、高血圧の予防改善、動脈硬化の予防改善、高脂血症の改善、肝機能の改善、うっ血性心不全の改善、血糖値の低下作用。


注意点
貝柱は安全ですが、中腸腺(ウロ)にはカドミウムが100ppm前後含まれるので食べない方がいい。

ホタテ貝(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
82.3g 13.5g 0.9g 1.5g 1.8g 50%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.05mg 0.29mg 0.07mg 11.4μg 1.7mg
10μg 150μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
87μg 0.66mg 0μg 3mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 1μg 320mg 310mg 22mg
0.9mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
59mg 210mg 2.2mg 2.7mg 0.13mg 0.12mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 33mg
0g 0g 0.18g 0.09g 0.15g