鮭(サケ)の栄養素と効果効能の解説

鮭(サケ)




どんなもの?
サケは、サケ科の硬骨魚で、世界で70種ほど確認されています。サケの語源はアイヌ語の「シャケンベ」(夏の食べ物)が訛ったものと言われています。一般的にサケと言うと「シロザケ」を指すことが多いが、「ベニザケ」なども含めてサケと言う場合もあります。
サケ(鮭)

カロリーは100gあたり・・・(シロザケ、生)133kcal、(ベニザケ、生)138kcal

栄養素としては、良質のタンパク質、ビタミンA(レチノール)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、セレンなどを含みます。

脂質はそれほど多くありませんが、中性脂肪を減らすEPA、脳の働きを活性化するDHAなどの不飽和脂肪酸もしっかり含まれます。また、良質なタンパク質は、体力向上、代謝活動の促進、疲労回復に役立ちます。血中のカルシウムを骨に運ぶビタミンDも豊富なので、骨粗しょう症の予防効果も見込めます。

身や卵の紅色はアスタキサンチンという色素で、非常に高い抗酸化作用があり、動脈硬化の予防、老化防止、がん予防などが期待できます。

サケの皮には、肌の生成に不可欠なコラーゲンが豊富に含まれ、卵のイクラには抗酸化作用と細胞の老化を予防するビタミンEが豊富です。

サケの白子には、遺伝情報の保存・複製や、タンパク質の合成に重要な働きをする核酸が豊富に含まれます。

効果効能
疲労回復、動脈硬化の予防、高血圧の予防、脳卒中の予防、心筋梗塞の予防、老化防止、骨粗鬆症の予防。


注意点
寄生虫(アニサキス)がいる心配があるので、家では火を通したほうが安全です。また、サケは一定の頻度でアレルギーを発症することから、加工食品への表示が奨励されています。

シロザケ(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
72.3g 22.3g 4.1g 0.1g 1.2g 0%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.15mg 0.21mg 0.64mg 5.9μg 6.7mg
11μg 0μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
20μg 1.27mg 9.0μg 1mg 32.0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 66mg 350mg 14mg
1.2mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
28mg 240mg 0.5mg 0.5mg 0.07mg 0.01mg 5μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
31μg 1μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 59mg
0g 0g 0.66g 1.64g 0.91g