ウナギの栄養素と効果効能の解説

鰻(うなぎ)




どんなもの?
鰻(うなぎ)は、ウナギ科ウナギ属に属する硬骨魚の総称。ウナギは日本列島から2500キロ離れたマリアナ海域で生まれ、黒潮にのって北上すると言われているが、ウナギの生態や回遊ルートについてはまだ多くの謎に包まれています。
鰻の蒲焼
カロリーは100gあたり・・・(養殖、生)255kcal、(蒲焼き)293kcal、(キモ)118kcal

ウナギは言わずと知れたスタミナ食。成分としては、タンパク質、脂質、ビタミンA(レチノール)、ビタミンB群(ビタミンB1 、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、マンガン、銅、鉄、亜鉛などをバランスよく含む栄養素の宝庫です。

特にビタミンA(レチノール)の含有量が多く、中ぐらいの蒲焼きで成人所要量の約2倍のビタミンA(レチノール)を摂れます。レチノールは、目の健康を支える作用、免疫力向上、感染症を予防する作用があります。

また、ウナギはビタミンB2の含有量も多いので、摂取したエネルギーを効率よくエネルギーに変えてくれます。更にビタミンB2には、脂質の代謝を促進し、動脈硬化や心筋梗塞などの原因の一つとされる過酸化脂質を分解してくれる作用もあります。

効果効能
滋養強壮、夏バテ、疲労回復、眼精疲労、夜盲症の予防、免疫力の向上、感染症の予防、生活習慣病の予防、美肌効果。


注意点
鰻に含まれるビタミンAはレチノールで体内に蓄積されてしまうため、粉末などのサプリで摂り過ぎるとビタミンA過剰症になる。妊娠期のレチノールの過剰摂取は胎児への悪影響(奇形)が報告されている。

ウナギ(養殖、生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
62.1g 17.1g 19.3g 0.3g 1.2g 25%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.37mg 0.48mg 0.13mg 3.5μg 3.0mg
2400μg 1μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
14μg 2.17mg 6.1μg 2mg 18μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 74mg 230mg 130mg
7.4mg 0mg 0.1mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
20mg 260mg 0.5mg 1.4mg 0.04mg 0.04mg 17μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
50μg 0μg 5μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 230mg
0g 0g 4.12g 8.44g 2.89g