からし菜の栄養素と効果効能の解説

からし菜(芥子菜)




どんなもの?
からし菜は、中央アジア原産のアブラナ科アブラナ属の一年または二年草。日本に渡来したのは弥生時代ともいわれています。味はその名のとおり、ピリッとした辛みがあります。
カラシナ

カロリーは100gあたり・・・(葉、生)26kcal

成分としては、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、亜鉛、食物繊維などを含みます。

からし菜は、漬物にすることの多い野菜ですが、栄養価的には非常に優れたものをもっています。βカロテン以外はほぼすべてホウレンソウを上回り、特にビタミンCはホウレンソウの1.8倍、カルシウムは2.8倍多く含まれます。豊富なビタミンA(βカロテン)やビタミンCには抗酸化作用があり、生活習慣病や老化の原因となる活性酸素の発生を抑える作用、免疫力の向上、美肌効果などがあります。

ビタミンB群が豊富である点も注目で、体の代謝活動を促進し疲労からの回復を助けてくれます。そのB群のなかでも葉酸の含有量は野菜類の中ではトップで、葉酸には貧血を防いだり、循環器疾患を予防する効果があります。また、豊富なカリウムは高血圧を予防し、ほうれん草の2.8倍あるカルシウムは、これまた豊富なビタミンKと協調し骨粗鬆症を予防します。

また、からし菜にはアブラナ科に共通の成分である、グルコシノレートが含まれ、噛んだりすることで野菜の細胞内に含まれる分解酵素と混じりあい、抗がん作用のあるイソチオシアネートという物質に変化することから、がん予防効果も見込めます。

効果効能
免疫力向上、貧血の予防、動脈硬化の予防、高血圧の予防、疲労回復、美肌効果、骨粗鬆症の予防、がん予防。


注意点
漬物にすると塩分が多くなので食べ過ぎないように注意する。

カラシナ(葉、生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
90.3g 3.3g 0.1g 4.7g 1.3g 0%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.12mg 0.27mg 0.25mg 0μg 1.2mg
0μg 2800μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
310μg 0.32mg 0μg 64mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 260μg 60mg 620mg 140mg
3.0mg 0.1mg 0.1mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
21mg 72mg 2.2mg 0.9mg 0.08mg 1.02mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.9g 2.8g